地獄から地獄へ

甲子園が終わると、夏が終わる。今年の夏も辛かったですね。すなわち、暑さが。休日もできる限り直射日光を避け屋内で過ごしたので、どんどん体力が落ち、お盆休みに入った途端、夏風邪を患ってバタンキューでした。ちょっとした変化ですぐ偏頭痛を引き起こすので、安静にしている時間が長くなって、結局何もできないという最悪のループ! まったく地獄のような暑さでした。地獄と言えば、先日急にダンテの『神曲』を読みたくなって、今日ようやく地獄編を読み終えました。キリスト教の影響が凄いので、なんとなくお堅いイメージがあったのですが、読み始めると、作者の想像力や表現力の豊かさに引き込まれ、不思議と飽きがこないんです。改めて考えると、地獄のあちこちで悶え苦しむ罪人を見て、作者はいったい何が面白いんだろうと思ってしまうわけですが、しかし、他人の罪を暴き晒すことで快感を得ている現代の人々のなんと多いことか。匿名性も保たれ、自由に意見を言えるようになった現代と比べると、作者自身を作品の中に登場させて意思表示しているダンテは、むしろ潔いくらいですね。世界観もそうですが、特に地獄の番人たちのキャラクターがユニークで気に入りました。悪魔の名前が列挙される場面があるんですが、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、以前よく聴いていたヒャダインさんのある楽曲でした。ゲームのキャラクターをもとにして作られた作品のようですが、私はそのゲームを知らないので、『神曲』から直接ヒャダインさんにつながってしまったんですね。ルビカンテという悪魔は、原作では阿呆呼ばわりされているんですが、ゲームでは敵のボスキャラクターになっていて、しかも結構強そう。こういう形でも後世の文化に影響を与えているダンテは、やっぱり凄い詩人です。

長野マラソン完走ならず

天候、体調、メンタル面、コンディションは万全でした。スタートから35キロ辺りまでペースを変えずに走ることができて、体力も気力も有り余るほどあったんです。それなのに、何ゆえ両脚を攣るかなぁ。突然、両脚に鉄パイプを縛りつけられたように、太腿が硬直して、膝が曲がらなくなって、そのまま突っ張り棒状態で走ってみたものの、ペースが倍近くまで落ちて、結局、ゴール1キロ前の最終関門で時間切れ。頭が真っ白になりました。途中、サポートスタッフの方や一緒に走っていた方にあれこれお世話していただいて、絶対に完走しようと決意していたので、終わったと分かったときは、しばらく何も考えられなかったですね。声をかけてくれた周りの方々に、返事も碌にしなかったのかもしれない。申し訳ないことをしました。オリスタの中心で、完走した瞬間の空を見たかったんですけどね。どれほど曇っていても、完走した瞬間の空は気持ちが良いと思うんです。初めてのフルマラソンでしたが、予想通りというか、距離自体はそれほど長いとは思いませんでした。普段の練習の方が、距離は短くても速いペースで走るので、しんどく感じます。自分では長距離向きだと思うんですが、やっぱり上のレベルを目指すなら、もっと練習をしないとダメなんですね。攣らないように、食事も考えて食べないといけないような気がします。カリウムだか、マグネシウムだか。

オープン戦

通勤中、近くの小学校のグラウンドで、野球をしている子どもたちを見かけるようになりました。軟式だから、女の子も混じっていて、羨ましいことこの上ない。昔から野球は男の子のスポーツだと思い込んでいたけれど、今は考え方も変わってきたのでしょうか。それとも偶々私の住んでいる地域が盛んなだけ?
プロ野球も今日からオープン戦ということで、毎回結果が楽しみです。沖縄までは、さすがに行けませんけど、今まさに自分の好きな選手が戦っているのかもと思うと、なんだかワクワクしちゃいますね。

インポート完了

はてなダイアリーから、はてなブログへ。間に合いました。意外と簡単だった。アプリで投稿できるというのも便利。ただ、私の使っているスマホは全角スペースが入力できない仕様だそうで、それだけが残念です。はてなさんは悪くないですけれど。全角スペースがないと、なんか落ち着かない。段落を意識して書くと、なおさらねぇ。と、文句言っていても仕方ないですね。さて、何を書こうかな。

鷺沢萠『海の鳥・空の魚』1990年

女性作家の作品はどうしても女性視点で書かれること(作家が意識しているか否かに関わらず)が気になってしまって――女性らしい感性のようなものを押しつけられるような感じっていうのかなぁ、長い間好きになれませんでした。そんな私が、好きだと思う女性作家。鷺沢萠さん。最近でも、この短編集の中のいくつかの作品が、高校国語教材に採用されているぐらいだから、偏っていないという意味で、誰が読んでも「ちょうどいい」のではないでしょうか。登場人物に若者が多いから、という理由もあるのかもしれません。「海の鳥・空の魚」の中で気に入ったものを挙げるとすると、「明るい雨空」と「月の砂漠」は、自分の中にあって自分を形づくっている、強いもの、ぶれないものを感じさせてくれます。「天高く」は女性視点の恋愛ものだけれど、蜻蛉日記の「ゆする坏」の話を彷彿とさせるところが好き。平安時代では「ゆする坏に埃が積もるほどの間」が、現代では「チーズにカビが生えてしまう間」となるわけです。

ハーフマラソン完走

諏訪湖ラソンに参加しました。距離はハーフで、目標の2時間10分以内をぎりぎり達成できたので、ほっとしております。しかし同性同世代で優勝した方は私より30分以上早くゴールしてるんだから、まだまだですね。頑張ります。次のレースは来年の春、長野マラソンです。長野はフルマラソンですし、時間制限が5時間という、私の最高ペースでも完走できるかどうか分からない過酷な戦いです。職場の方々が一緒に参加してくださるので、みっともないところは見せられない。走るしかない。心肺機能も今よりもっと強くしなければ。とにかく昨日今日は休んで、日本シリーズを見て、やる気を高めます。最近寒くなってきまして、ちょっと日差しが弱いだけで、やる気がうんと削がれるんですよね。11月になったら、もっと寒くなるんだろうなぁ。

渡辺俊介『アンダースロー論』2006年

アンダースロー論 (光文社新書)

アンダースロー論 (光文社新書)

昨日が今年のドラフト会議だったんですか。高校野球が注目されるのは嬉しい。でももっと民放でプロ野球を流してくれればいいのに、とも思う今日この頃。なかなか球場へ行かれないので。渡辺俊介選手のアンダースロー論は、個人的にとてもおもしろかったです。どうやって投げているんだろうと、ずっと疑問に思っていたアンダースロー。やっぱり体が柔らかくないと駄目なんですね。体格で他のプロ選手に劣っていても対等に勝負できるという点が素晴らしいと思います。力よりも、緩急で勝負。私は野球できないし、ピッチャーの気持ちが分かるはずもないけれど、子どもの頃から他の人と比べて身長が低いことを意識してきたから、なおさら渡辺選手の考え方が身に染みるんです。それに変化球の勉強にもなって(私は投げないけれど)、野球の見方が今までと変わった気がする。今シーズン終わるのに、もの凄く球場に行きたいです。